皆さんは、こんな経験がないでしょうか?
例えば本を買っただけで、勉強した気になる。
それで終わらせてしまったことが一度くらいはあるかもしれません。
やったつもりで満足してしまう。
前に買った新しい本が、埃をかぶって置いてあるようなことがないようにしたいものです。
仏作って魂入れず、という言葉があるように、仏像を作って安置しても、その仏様に魂を入れなければ、置物と同じです。
外見は同じでも、肝心の中身がないわけです。
入魂、魂を入れるとは、開眼法要(かいげんほうよう)をして、仏像に仏様の尊いお力を宿して頂くことです。
そこから私達が、仏様に心を込めてお参りすることで、完成していくのです。
同じように立派な仏壇を買って、お墓を建てても心から手を合わせて、お参りしなくては意味がありません。
仏壇を買った、お墓を建てただけでは大事な部分が足りていないのです。
それでは大変残念で、とても勿体ない気がします。
仏様とご先祖様、霊位に対し、想いを込めてお参りすることが、本当の供養となるのです。
何事も意気込みは大きくても、口先だけで何もしなければ、その先はありません。
良いことを言うだけの人はたくさんいますが、言うだけではなく、自らが実践していくことに意味があるのです。
埃をかぶって埋もれた本のように無駄にならないように、様々なご縁を自分のものにしていきましょう。
そうすれば、見えない部分が観えてきたり、狭かった視野が広がっていくはずです。
開運を願い、運を開いていくのも、自分自身の心構え一つです。
どうぞ魂を込めて物事に向き合って頂きたいと願います。
一心合掌 |