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常照山 日體寺(日体寺)京都清水坂
〒605−0862 京都市東山区清水四丁目151
TEL:075−561−1248(9:00〜17:30)
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HOME > 一言法話 > 自分に嘘はつけない |
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自分に嘘はつけないの巻 |
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法華経に諸法実相(しょほうじっそう)という教えがあります。
これは、ありのままの相(すがた)、ものの本当の相を見ることを意味し、仏様は智慧によって物事の真実を見て、正しい道に導いておられるということです。
しかし、私達は真実の相が見えていないことが多いわけです。
見えていないのか、見ようとしないで目を背けているだけなのかは、その人の心中によるところであり、我欲や煩悩が太陽の光を遮る厚い雲のように邪魔をして、真実の相を覆い隠しているのです。
世の中の様々な出来事において、真実を捻じ曲げようともがいている姿は、非常に情けないし次第に無理が生じてくるのは当然のことでしょう。
そんな時にも、仏様は真実の相を見ておられるわけですから、嘘をついて周りの人を騙せても、仏様には通用しないということです。
また、自分に嘘はつけないというのは、自分の心と自分の行いに嘘をつこうとしても、自分自身が本当のことを知っているわけなので、当たり前のことですが、その自分を騙すことはできません。
例えば、真実を偽っていつも自分の都合が良いように振舞っている人がいるとします。
そのうちにその人は自分のことしか考えていない、自分さえ良ければいいという身勝手な人だという、本当のすがたが浮き彫りになってしまうようなことです。
これでは悪い方向に向かって突き進んでいるようなものです。
物事はそう単純にはいかないかもしれません。
しかし全ては因によって生じ、縁に従い、結果に結びつくというサイクルです。
私達が道を外れないように本当のすがたで、良い行いが出来ることを仏様は願っておられます。
そこで積まれた徳こそが後に結果となって現れる。
その信念を持って行動するべきではないでしょうか。
自分に嘘をつかないで、正直に生きる人こそ、結果がどうであれ自分が納得できる生き方と言えるでしょう。
仏様のように真実の相を見る力を養い、真実に添って行動していくことが、日々の大切な修行の一つなのです。 |
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