早いもので、今年も残すところ一ヶ月を切りました。
皆さんそれぞれに忙しい日々を過ごしてこられ、あっと言う間の一年だったかもしれません。
振り返ってみて良い一年だったか、あまり良いことが無かったかは様々でしょうが、現代のストレス社会においては、なかなか余裕を持てない方も多かったのではないでしょうか?
最近、車のあおり運転や、割り込みによる事故をニュースでよく見ます。
先を急いでいてイライラしてしまうこともありますが、他車への嫌がらせとも思えるような危険行為も多いようです。
しかし、ある調査では同じ目的地を目指して同時に出発した場合、距離にもよりますが、急いで運転しても安全運転で行っても、到着時間はさほど違わなかったそうです。
そんな私達に必要なのは、心のゆとりなのではないでしょうか。
焦りや怒りは心のキャパシティをすぐに一杯にしてしまい、容量オーバーに陥ってしまいます。
これが俗に言う、キレるということに繋がってしまうのでしょう。
何事も、いっぱいいっぱいだったり、ギリギリの状態では効率も悪く、失敗したり後悔することにも繋がりかねません。
お釈迦様は、怒りが溢れ出すような心のことを、毒に侵された心であると戒められています。
この毒を消すための良薬が、法華経の教えであり、南無妙法蓮華経のお題目であるのです。
心のゆとりは常に必要な部分です。
日頃からお題目をお唱えすることが、自分の心の中にある仏の心を呼び起こし、ゆとりを持った心を養うのです。
ゆとりがあるからこそ、自分のことだけでなく、人への優しさも生みだすことができるのです。
そして、人に向けた優しさは自分の心を豊かにし、温もりは更に広がっていくことでしょう。
これがお題目という良薬の効能なのです。
次に車を運転する時には、お先にどうぞと譲ってあげてみて下さい。ほんの少し心がポッと温かくなるはずです。
お題目を唱えるのと同時に、どんな小さな事でもかまいませんので、心にゆとりをつくる行いをして参りましょう。
それが来年のあなたの運気に、大きな変化をもたらすはずです。
「心にゆとりを温もりを」
今年も一年、一言法話をお読みいただき、ありがとうございました。
南無妙法蓮華経 |