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常照山 日體寺(日体寺)京都清水坂
〒605−0862 京都市東山区清水四丁目151
TEL:075−561−1248(9:00〜17:30)
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HOME > 一言法話 > 十界互具 |
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十界互具(じっかいごぐ)の巻 |
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十界とは、仏教における十の世界のことです。
地獄(じごく)餓鬼(がき)畜生(ちくしょう)修羅(しゅら)人(にん)天(てん)声聞(しょうもん)縁覚(えんがく)菩薩(ぼさつ)仏(ぶつ)界があります。
そして、この十界がそれぞれの世界にも具わっているということを示すのが十界互具なのです。
そのように、私達の生きる人界においても十界というものがあり、心は常にその十界を渡り歩いているのです。
どんな人でもみんな善い面と悪い面と、両方もっています。
地獄のような苦悩に縛られていることがあったり、餓鬼のように貪欲にとらわれて、貪りの念に支配されたり、畜生や修羅のように、弱い者をあなどり、嫉妬心をいだいて争いをしてしまうような悪い面。
それとは反対に、天界のように喜びに満ちることや、声聞・縁覚のような自分磨きに努力することや、その智慧と力によって菩薩のように、慈悲の心で他を救おうとする気持ちをもつことであったり、全てに大慈悲をそそぐ仏様のような心があるといった善い面とが存在するわけです。
人界は、まさにそのどちらの方にもいける、境界にあると言えるでしょう。
今いる場所が平らであるからこそ、悪い面に引き込まれないように自分をコントロールして、それを抑えていかなくてはいけないのです。
人のあら探しばかりをするのではなく、その人の善い面を見るようにすることや、また相手ではなく自分を振り返り見つめ直すことも大切なことです。
そして、お互いに思い合い支え合うことで、心が豊かになっていくでしょう。
地獄も仏も私達の心の中にあり、その心をどこに置くかということが重要なのです。
十界互具で説かれている仏様の教えを守り、自分の心の位置を再確認してみましょう。 |
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